5階病棟(回復期)リハビリテーション
- 回復期リハビリテーション病棟とは?
- 回復期リハビリテーション病棟の対象患者
- 当院の回復期リハビリテーションの特徴
- 当院の回復期リハビリテーション病棟の紹介
- スタッフ教育
- 余暇活動・ADL練習
- 回復期病棟実績
回復期リハビリテーション病棟とは?
当院では回復期対象の患者様に対して、機能の回復や日常生活で必要な動作の改善を図り、寝たきり防止と社会や家庭への復帰を目的としたリハビリテーションを実施しております。
回復期リハビリテーション病棟の対象患者
対象疾患 | 入院期間 | |
---|---|---|
1 | 脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後もしくは手術後、又は義肢装着訓練を要する状態 | 150日 |
高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷および頭部外傷を含む多部位外傷 | 180日 | |
2 | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節若しくは膝関節の骨折又は2肢以上の多発骨折の発症後又は手術後の状態 | 90日 |
3 | 外科手術または肺炎等の治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後 | 90日 |
4 | 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後 | 60日 |
5 | 股関節又は膝関節の置換術後の状態 | 90日 |
当院の回復期リハビリテーションの特徴
急性期から在宅生活まで同一法人でトータルサポート
切れ目のない医療・介護サービス(在宅診療、訪問看護、訪問リハビリ、通所リハビリ、介護老人保健施設<長期・短期入所>)を提供いたします。
必要度に応じて、最大9単位/日(3時間)リハビリ実施が可能
身体状況に応じて、毎日途切れることなくリハビリを実施し、早期の社会復帰を目指します。
必要度に応じて、最大9単位/日(3時間)リハビリ実施。
また、院内デイや様々なイベントを開催し、個別リハビリ以外の時間でも活動する機会を提供しております。
オンラインサービス
当院では、ご家族様とSNSを介して連絡をとることで日中に電話連絡を取ることが難しい場合でもカンファレンス等の日程調整をスムーズに行っております。
また、ご本人様の現在の様子(リハビリ状況)をご家族様に動画にて送信しております。
当院の回復期リハビリテーション病棟の紹介
系列の生活期リハビリ施設へのスムーズな移行
退院後の生活上の不安や、入院中と退院後のギャップに対し、ニーズに応じた様々なサービスで寄り添います。各施設間の情報共有に加え、回復期スタッフが退院後の一定期間において訪問リハビリを提供することにより、継ぎ目のない医療・サービスの提供を目指しております。
整形外科・脳神経外科・内科など入院中に必要な医療を提供可能
入院中に専門的な医療を必要とする場合、当院における診療科の医師による診察が可能です。また、病状の悪化がある場合は、医師の判断により一般病棟で集中的な治療を行うことも可能です。
退院に向けての充実した支援
カンファレンスにて退院までの段階的なスケジュールを確認します。
退院前訪問指導や外出・外泊練習などを組み合わせ、身体的・精神的準備を整えます。
また、千葉市の各種サービス(介護予防・日常生活支援総合事業、一般介護予防事業)との連携を行っており、退院後の生活を見据えたフォローアップに力をいれております。
※感染対策のため一部実施していない内容もございます。
治療効果の高い医療機器を活用した治療
NMF1を活用することで、下肢の神経・筋活動に電気刺激を行い歩行機能の改善を図ります。中枢神経障害に多くみられる歩行時の足の振り出しに対し、筋肉や神経に電気刺激をすることで、筋肉の再教育を促進し、歩行を改善します。また、筋萎縮の予防や関節可動域の維持・増加、局部血流量の増加を目的に使用します。
当機器は、医師または医師の指示を受けたリハビリ職員が患者に適した刺激条件を設定して使用します。
外部講師(ボバースコンセプト:Advance Cource Instructor IBITA)による中枢神経疾患患者治療フォローアップ
治療アプローチに対する方向性が明確となり、在宅復帰に向けたリハビリが推進されます。
スタッフ教育
当院では各職種の教育プログラムに沿って個別指導や勉強会を行っています。その一部をご紹介します。
回復期リハビリ病棟研修会
各職種による講義で、回復期病棟職員全体が基本的事項を共有します。「安全対策」「基本動作介助方法」「認知症の理解・アプローチ」など、実践的な講義内容です。
セラピスト勉強会
各学会における研究発表はもちろんのこと、特に新入職を中心に勉強会を実施しております。また、在宅部門とも連携することで、幅広い技術・知識の習得に励み、患者様に適切なサービスを提供できるよう日夜研鑽を積んでおります。
余暇活動・ADL練習
院内デイの充実
自由に参加できる体操やレクリエーションが充実しています。レクリエーションでは季節に合わせた飾り作り、ゲーム、クイズ、カレンダー作りなど、様々な内容を実施しております。また、患者様の必要に応じて退院後の生活を見据えたスマートフォン教室も行っております。
入院生活の楽しみを提供するだけでなく、コミュニケーションの促進や役割を持って活動することを重視して取り組んでおります。
スイーツイベント
感染対策のため、ご家族やご友人との面会も制限がある中で、入院生活でひとときの楽しく、幸せな時間を過ごすことが出来ないか検討し、始めたのがスイーツイベントです。
地域の洋菓子店等にご協力をいただき、おいしいスイーツ(有償)を提供しています。
調理練習
動作練習後に患者様の状態や必要性に合わせたメニューを選択し、明るく清潔なキッチンで調理を行います。退院後の調理を想定し、切る・煮る・炒めるなどの工程を含む豊富なメニューから、実生活で行うような形で練習が行えます。
外出練習
スタッフと一緒にバス、電車等の公共交通機関を用いた移動や徒歩による外出練習を行います。
退院後の外出範囲や内容に沿って、ご相談の上、ルートを決定します。
※感染対策のため一部実施していない内容もございます。
退院前訪問指導
お体の状態が変わっても安心してお過ごしいただけるように、退院先(ご自宅や施設)に担当スタッフが伺い、福祉用具や住宅改修、安全・快適な生活の工夫について、専門的な視点でアドバイスします。必要に応じて介護保険サービス担当者にも同行を依頼し、具体的な調整について直接話し合います。
園芸療法
作業療法士を中心に活動しています。園芸を通じて一人ひとりのその方らしさを取り戻したり、継続的に関わることによる達成感を得られればと考えています。皆様、植物の成長を楽しみにしています。
自動車運転再開練習
当院では病気による運転への影響を評価し、医療機関の立場で助言しています。
運転再開を希望する方には院内で机上の検査を行い、その結果をもとに必要に応じて連携している千葉県自動車練習所で実車評価を行っています。
また、必要な方には運転補助装置(左アクセルやハンドル旋回装置など)使用の助言を行っています。
※感染対策のため一部実施していない内容もございます。
回復期病棟実績
病棟機能
- 60床
- 回復期リハビリテーション病棟入院料Ⅰ、体制強化加算
- 理学療法士、作業療法士、言語聴覚士が総勢35名以上在籍
病棟実績(令和5年3月末時点)
- 在宅復帰率:90.1%
- 平均在院日数:全体)64日(脳血管)101日(運動器)55日
- 平均提供単位数(休日含む):6.0単位