血管内皮機能検査

血管内皮とは

  • 血管内皮は血管の最も内層に位置しており、一層の細胞層(血管内皮細胞)によりなっています。血管内皮細胞の総重量は肝臓に匹敵し、総面積はテニスコート6面分にもなる人間の最大の内分泌器官とも言われています。
  • 血管内皮より様々な生理活性物質が産生・分泌されており、特に一酸化窒素(NO)による生理活性物質は非常に重要です。
  • 心疾患のリスク因子となるものはすべて内皮機能障害を惹起しうるということが証明されていることから、内皮機能障害の適切な評価は極めて重要です。
  • 血管内皮には血管の拡張と収縮、血管平滑の増殖と抗増殖、凝固と抗凝固作用、炎症と抗炎症作用、酸化と抗酸化等の作用があり、これらのバランスが血管トーヌス(血管の緊張)や血管構造の調節・維持に働いています。

血管内皮機能検査とは

動脈硬化から脳・心血管イベントへと連なる「心血管イベントの連続性」における最初の異常は、血管内皮機能の低下として現れます。
また一度血管イベントを起こした患者においても、その後の血管機能検査の観察により、二次イベントの危険があることを予測することも可能との報告が複数あり、将来の心血管リスクの予測因子としても期待されています。

血管機能検査のスクリーニングに

  • オシロメトリック法を用いた上腕部での血圧測定により、新しい血管指標"API・AVI"を表示します。
  • 従来の血圧計と同様、「スタート/ストップ」ボタンを押すだけのシンプル操作です。
  • 検査時間はわずか2分。片腕、座位での検査のため、患者さんの負担が少ない検査です。

Endo-PAT検査は、FMDと同様血流依存性血管拡張反応検査で、両手の指先に指先脈波を測定するための専用のプローベを装着し、安静状態を5分間測定したあと、5分間駆血し、開放後の5分間測定します。
駆血側の腕だけを測定分析対象とするのではなく、両手の指にプローベを装着し、両腕の血流量変化を同時に測定し、駆血しない側(対側)をコントロールとして使うため、交感神経系の変化からもたらされる駆血側腕の血流量変化をキャンセルします。
血管内皮機能(RHI)と血管のしなやかさ(AI)の両方を観察することができます。

基準値:PAT ratio 2.10以上 良好
1.68~2.09 問題のない状態
1.67以下 要注意