放射線部門

放射線部

「放射線」というと怖いイメージをお持ちになると思いますが、適切に使用することにより、人体の内部情報を画像として得ることができ、疾患の診断に非常に有用な検査を行うことが可能です。かといって、過度の被ばくは避けなければなりません。

私たち診療放射線技師は技術をもって撮影するだけでなく、それに伴う被ばくを可能な限り低減するべく、日々業務にあたっています。

画像診断に用いられる機器は大型のものも多く、特に初めて検査を受けられる方は恐怖を覚えることもあると思います。検査についてご不安なことなどがありましたら、どんな些細なことでも結構です。遠慮なくお尋ねください。

ちなみに、X線という言葉も使用されますが、「診断に使用する放射線」と考えていただいて結構です。

医療機関の皆様へ
画像診断(紹介検査について)のご案内

単純X線検査

いわゆる「レントゲン」撮影です。胸部、腹部をはじめ、骨、関節等もある程度の情報を得ることが可能で、何か疾患を疑うとき最初に行うことの多い検査です。

骨密度検査

骨粗しょう症の原因となる骨密度の低下を調べる検査です。測定方法には何種類かありますが、当院では低エネルギーX線を用いるDXA法を採用しており、特に骨折のリスクが高い腰椎、大腿骨頚部の骨密度を正確に測定することが可能です。

X線TV検査

放射線を断続的に照射しながらTVのように観察が可能です。バリウムを飲んで胃などの消化管を撮影する検査のほかに、骨折でずれてしまった骨の位置を戻す場合などにもサポートとして使用します。
※現在、中央病院では胃バリウム検査は行っておりません。検診等でご希望される場合は、附属診療所でお受けいたします。

CT検査

Computed Tomographyの略語で「断層画像」を意味します。人体を輪切りにしたような画像を撮影可能です。当院機器は「64列マルチスライス」で撮影スピードも速く、従来のように長時間の息止めは不要です。また一枚あたりの画像の厚みを0.6mmまで薄くすることが可能で、高精細な撮影が可能です。
「造影剤」と呼ばれるX線に写る薬剤を投与して撮影することで、血管を撮影することも可能です。

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MRI検査

Magnetic Resonance Imagingの略語で「磁気共鳴画像」を意味します。人体を構成する元素のうち約97%を占める水素原子に磁気の力で働きかけ、信号を取得します。人体の各組織ごとで水素原子の状態は異なり、その差を画像化できるので、他の検査に比べてより多くの情報を得ることが可能です。
放射線を使用しないため被ばくはありませんが、強力な磁力を使用するため、体内に金属や機器を埋め込まれていると検査ができない場合があります。その際は必ず医師に申し出てください。

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