医療法人社団淳英会 おゆみの中央病院

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ちば脊椎センター

整形外科には、手足の神経痛やしびれ、腰痛など、せぼね(脊椎)由来の症状を訴える患者さんがたくさん受診されます。その多くは薬、リハビリ、装具、注射などの保存治療で良くなります。
しかし保存治療をしばらく続けても良くならない場合や一部の病気では、手術をした方が良い場合もあります。

他院で治療されてきた患者さんからは「腰の手術をしても痛みが取れない」「くびの手術をしても良くならなかった」などのお話をうかがうこともあります。

なぜそのようなことが起こるのでしょうか?

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せぼねの手術では悪いところを正確に見極めて適切な治療を行うことが極めて大切です。診断と手術方法がうまくマッチしていないと、手術してもすっきり良くなりません。
また、病態によっては手術をしても改善が期待しにくくなっている場合もあります。

せぼねの病気では手術で治せる部分と手術しても治せない部分があります。

手術を受けたら何が良くなりそうで何が良くならないのか、手術にはどんな危険性があるのか、手術したあとにどんな問題が残るのかなど、十分に理解していただいた上で治療を受けることが大切です。

当センターでは的確な診断の上、その病気についての十分な説明を心がけています。同じ病気でも最適な治療は患者さんごとに異なる場合もありますので、お気軽にご相談ください。当センターでは患者さんに寄り添った治療をモットーにしています。

脊椎センター長の紹介

新籾正明

新籾正明(あらもみ まさあき)
医学博士
脊椎脊髄病指導医

金沢大学医学部を卒業後、千葉大学整形外科に入局。千葉大学医学部附属病院および関連病院で研鑽を積み脊椎脊髄疾患の研究・診療に従事。さんむ医療センター副院長、帝京大学ちば総合医療センター整形外科准教授を歴任。執刀および第一助手として上位頚椎から腰仙椎まで1400例の脊椎脊髄手術を行っている。新籾が開発した頚椎前方椎弓根スクリュー(APS)や頚椎椎孔周囲スクリュー(PVFS)は独自性の高い手術法であり世界的に評価されている。

主な著書(2014年以降)

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脊椎脊髄ジャーナル(2017年1月 三輪書店)

イラストレイテッド・サージャリー 
頚椎後縦靭帯骨化症に対する前方椎弓根スクリュー固定を併用した長範囲前方除圧固定術

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VOiCE#7(2016年 DePuySynthes)

中下位頚椎後方手術における新しい内固定法 椎孔周囲スクリュー(PVFS)

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脊椎脊髄外科テキスト(2016年8月南江堂)

靭帯骨化症(頚椎後縦靭帯、胸椎後縦靭帯、黄色靭帯)

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整形・災害外科(2015年4月 金原出版)

特集 頚椎固定術の進歩
頚椎前方椎弓根裸子固定術の実際

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新脊椎インストゥルメンテーション
テクニカルポイントと合併症対策(2014年9月 メジカルビュー社)

インストゥルメントを活かすテクニック
頚椎前方椎弓根スクリュー(APS)

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脊椎脊髄術中・術後のトラブルシューディング 第2版(2014年4月 三輪書店)

脊椎instrumentation術後感染に対する処置-開放性砂糖療法

当センターで診療する主な治療

頚椎(くびの骨)の代表的な疾患および手術治療の解説

「くびが悪い」といってもその病態は様々です。骨や神経に問題がない「くびの痛み」や「肩こり」などは保存治療でよくなる可能性が高いです。しかし、特に脊髄に問題がある場合は症状がひどくなる前に手術を受けた方が良いこともあります。

頸椎椎間板ヘルニアについて
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頚椎椎間板ヘルニア

椎間板の変性や外力によって椎間板が脊柱管内へ突出し神経を圧迫して症状を引き起こします。頚部痛および肩甲骨周囲から片側上肢の絶えがたい痛み、手指のしびれなどが主な症状であることが多いのですが、脊髄が圧迫されると手指の細かい動き(巧緻運動)の障害や、うまく歩けないなどの歩行障害を発症することもあります。診断には症状や神経所見をチェックしたうえで、レントゲン検査、MRI検査等を行います。

治療法について

上肢の痛みに対しては薬物療法、装具、リハビリテーション、ブロック注射等で改善することが多いですが、なかなかよくならない場合は手術を要することもあります。巧緻運動障害や歩行障害が出現する場合は早期の手術をお勧めします。
手術は首の前方から頚椎の前面に到達して椎間板を摘出、その後に、自家骨やケージを挿入し固定するのが一般的です(頚椎前方除圧固定術)。

頸椎症性脊髄症について
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頸椎症性脊髄症

脊椎の老化に伴った病態で椎間板が潰れ、椎体の上下に骨の棘(とげ)ができたり、椎体がずれたりして神経を慢性的に圧迫する病態です。脊髄の圧迫が強くなると、四肢のしびれ、箸が使いにくい、ボタンが留めにくいなどの巧緻運動障害、ふらついて歩きにくいなどの症状が出現します。慢性的な神経の圧迫ですが、症状は急に出現してくることもあります。診断には症状および神経所見の確認、レントゲンやMRI検査等を行います。

治療法について

脊髄が圧迫されたことによる症状の場合は、薬やリハビリなどの保存治療では効果がないことが多く、症状が進行すると歩けなくなることもあります。したがって比較的早期の手術が望まれます。
手術は首の後ろから脊柱管を構成する骨を開いて間接的に神経の圧迫を取り除く方法(頚椎椎弓形成術)が一般的ですが、病態に応じて前方除圧固定術や後方除圧固定術が適応されることもあります。

頸椎後縦靱帯骨化症について
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頚椎後縦靱帯骨化症

脊柱管の前の部分にある「後縦靭帯」が骨に変化して神経を圧迫する病気です。原因は不明で特定疾患に指定されており東洋人に多い疾患です。骨化の進行はゆっくりですが、症状が出る頃には神経はかなり圧迫されており、外傷により急激に手足の麻痺が増悪することもあります。脊髄障害が出現する場合は手術治療を行います。診断には症状および神経所見の確認、レントゲンやMRI検査等を行います。靭帯骨化の有無を正確に確認するにはCT検査が必要になります。

治療法について

手術が必要になることが多い疾患ですが、手術方法を決定するためには骨化の大きさや骨化の範囲、頚椎の傾き具合などを十分に考慮する必要があります。肥満や糖尿病、胸椎の靭帯骨化症などを合併する方も多く、総合的な判断が必要になります。前方除圧固定術や後方除圧固定術、頚椎椎弓形成術などが行われます。

腰椎(こしの骨)の代表的な疾患および手術治療の解説

腰椎疾患では、腰痛・下肢痛・下肢のしびれ、長く歩けないなどの症状が出現することがあります。その原因は腰椎の馬尾神経、神経根、椎間板、椎間関節などにあることが多いですが、せぼねの変形(腰曲がり)が腰痛や歩きにくさの原因になっていることもあります。馬尾神経や神経根が圧迫を受けると下肢にさまざまな症状を引き起こします。保存治療によって軽快する場合もありますが、神経麻痺を伴う場合などは手術治療が必要になります。

腰椎椎間板ヘルニアについて
腰椎椎間板ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアは、変性した椎間板が脊柱管内へ突出し神経を圧迫する病気です。片側の強い下肢痛が出現することが多く救急搬送される方もいます。腰の痛みも伴いますが、腰痛はあまり感じない場合もあります。 症状とMRI検査などで診断できます。

治療法について

保存治療で改善する場合が多く、薬物治療やリハビリ、神経ブロック注射等を行います。我慢できる範囲の痛みであれば3ヶ月程度は保存治療をすることが多いです。しかし痛み非常に強い場合やなかなか改善しない場合、神経麻痺や膀胱直腸障害(尿失禁・残尿感・頻尿感)が出現した場合はヘルニア切除手術を行います。最近は、小さな創でヘルニアを切除する低侵襲手術が多くなっています。

腰部脊柱管狭窄症について
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腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症は、脊柱管(神経を入れる骨の管)が狭くなり、その中の馬尾神経や神経根が圧迫されて腰から下肢の症状がでます。中高年の方に多い病気であり、間欠性破行(ある程度歩行すると腰痛、下肢痛、下肢のしびれ、下肢のツッパリ感などが出現してくる。しばらく座ってると症状が消失してまた歩けるようになる)が出現することが多いです。診断には神経所見の確認のほか、レントゲン検査、MRI検査を行います。脊髄造影検査やバイク歩行テスト、閉塞性動脈硬化症由来の症状ではないことを確認する検査などを行うこともあります。

治療法について

薬物治療やリハビリテーションを行います。痛みが強い場合は神経ブロック注射を行うこともあります。これらの保存治療は日常生活で支障が出ない程度に症状を抑えるのが目的です。保存治療を行っても日常生活で不自由を強く感じる場合や、下肢筋力低下などの神経麻痺症状が出現する場合は手術を行います。
手術は開窓術を行います。神経の除圧が安全に完全に行える最小範囲で、脊椎後方の骨の一部を切除して神経の圧迫を取り除きます。手術前に腰椎のぐらつき(不安定性)が大きい場合は、腰椎すべり症に準じて固定術を行います。

腰椎すべり症について
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腰椎変性すべり症

腰椎すべり症は、”せぼね”が前後にずれる状態です。馬尾神経や神経根が圧迫されることによって脊柱管狭窄症の症状がおこります。また、”せぼね”の不安定性のために腰痛が強く出ることもあります。 前後屈レントゲンで腰椎不安定性の評価、MRIや脊髄造影検査で神経圧迫の程度の評価などを行います。

治療法について

保存治療は腰部脊柱管狭窄症と同様です。腰椎の不安定性が大きく、頑固な腰痛や神経障害(下肢筋力低下、膀胱直腸障害)を伴う場合は手術が必要です。手術は脊椎固定術(PLIF,TLIFなど)を行います。後方から神経の圧迫を取り除き、ぐらつきをなくすためにスクリュー、ケージ、ロッドなどを用いて腰椎の固定を行います。”せぼね”が横にも傾いている(側弯)場合などには、腰椎前後合併手術(OLIF,XLIF+後方固定術)を行うこともあります。

脊椎椎体骨折について
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骨粗鬆症性椎体骨折

骨粗鬆症のために比較的弱い外力で”せぼね”が骨折してしまう状態です。圧迫骨折とも呼ばれます。重いものを持ち上げたり、転倒した場合に起こることが多いですが、はっきりした原因がわからずにいつの間にか骨折していることもあります。寝起きの動作で痛みが強いことが特徴です。

何か所も椎体骨折が生じると背中が丸く、身長が低くなってしまします。変形による痛みや歩行障害が生じることもあります。また、折れた骨が後ろに飛び出すと脊髄を圧迫して麻痺が出現することがあります。

検査としては、立位・仰臥位でのレントゲン検査やMRI検査が有用です。骨折の形態を詳しく調べるにはCT検査が必要になります。また、骨密度検査などで骨粗鬆症の程度も評価する必要があります。

治療法について

痛みの強い時期は床上安静を行います。その後コルセットで体幹を外固定し鎮痛剤やリハビリテーションを組み合わせた保存療法を行います。個人差はありますが、コルセットは3カ月程度は装着するのが望ましいと思われます。また、さらなる骨折予防のためにも骨粗鬆症の薬物治療も重要になります。

保存療法を行っても骨がなかなかつかずにいつまでも痛みが取れない場合には、経皮的椎体形成術(BKP:Ballon Kyphoplasty)を行うこともあります。BKPは骨折した部位に専用のセメントを流し込んで椎体を安定化する方法です。低侵襲な手術でありご高齢の方でも手術を受けていただくことが可能です。

骨折によって”せぼね”が高度に変形してしまい日常生活が障害される場合や、神経障害が出現する場合には、インプラントによる矯正固定術が必要になります。

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